■がん検診の定期的受診を推進
生活習慣の改善による予防と健診による早期発見・早期治療に向け、35歳以上の従業員は、定期健康診断として、胃がん・大腸がん検診を含む人間ドックを必須受診(年1回)としています。また、オプションとしてABC検診(胃がんリスク検査)、子宮頸がん、乳がん、肺がん(胸部CT検査)、前立腺がん検査の費用補助を行い、定期的な受診を推進しています。
■がんセミナー
外部・内部講師。SMILE∞活動の取り組み、健康経営について、がんと就労を考える「がん予防と早期発見」、日立保険サービス様より、がん保険・医療保険の内容(近年の保険内容の傾向等)について学ぶ。
・乳がんセミナー:触診モデル体験(2019年10月4日)
・健康経営セミナー:「もっと知ってほしいがんのこと『はやく見つけて、はやく治そう』」(2021年5月21日(金))
・がんセミナー:「命を守るために出来ること」産業医、「がん体験者からのメッセージ」日立保険サービス講師(2022年8月23日)
■がんアライアワード2022 ゴールド認定(2022年12月7日)
2020年よりがんに罹患しても、活躍し続けられる職場を目指し、風土づくり・相談できる環境づくり・制度に取り組んでいます。
20年、21年はシルバー認定、22年度は、従業員の家族が参加できる健康デーの開催、従業員の家族の健康意識を高めるための活動の推進や罹患社員への環境づくりが高く評価され、ゴールド認定となりました。
メンタルヘルス疾患の予防と早期発見のため、従業員本人がストレスに気づいて対応する「セルフケア」と、上長による職場環境改善や個別相談の実施などの「ラインケア」の双方から施策を講じています。 職場、人事、産業保健スタッフが連携して対応し、必要に応じて、就業配慮による業務負荷軽減を図りながら、重症化を予防、回復をめざします。治療上、休職が必要となるケースでは、人事部門からの制度説明、産業保健スタッフからの職場復帰支援プログラムの説明を行い、安心して療養に専念できるようサポートしています。
ストレスチェック | 年1回一斉実施。 |
---|---|
職場復帰支援プログラム | メンタルヘルス不調発生時から復職後までの、対象従業員、職場、人事、産業保健スタッフ、それぞれの役割と流れを示す。 |
メンタルヘルス勉強会 | 管理職に向け、産業保健スタッフによる出前講座を実施。連携強化とラインケア力向上。 |
■ストレスチェック
2024年7月18日~31日にかけ全社員に対しストレスチェックを実施。
量・コントロールについては標準値100を上回っているが、前年より2ポイント改善。
職場内での支援によりメンタル健康リスク総合は92。2023年と比較すると2ポイント改善し、標準値以下である。
高ストレス者比率については上昇。ストレスチェック面談を希望しない方へ、保健師面談を行い、セルフケアのアドバイス等を実施。また、アクションプランを策定し、職場環境改善に取り組む。
区分 | 対象者 | 回答者 (人) |
回答率 (%) |
高ストレス者 | メンタル健康リスク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
人員 (人) |
比率 (%) |
量・コン トロール |
職場支援 | 総合 | |||||
九州 HISYS |
2024年度 | 568 | 568 | 100% | 71 | 12.5% | 101 | 92 | 92 |
2023年度 | 567 | 565 | 99.6% | 67 | 11.9% | 103 | 92 | 94 | |
2022年度 | 592 | 592 | 100% | 64 | 10.8% | 103 | 94 | 96 | |
2021年度 | 586 | 586 | 100% | 55 | 9.4% | 103 | 92 | 94 | |
2020年度 | 573 | 573 | 100% | 63 | 11.0% | 104 | 94 | 97 | |
2019年度 | 557 | 557 | 100% | 57 | 10.2% | 102 | 95 | 96 | |
2018年度 | 555 | 555 | 100% | 62 | 11.2% | 100 | 94 | 94 | |
2017年度 | 485 | 485 | 100% | 63 | 13.0% | 103 | 96 | 98 |
■感染症予防取組み支援制度
インフルエンザの予防接種 風疹の抗体検査・予防接種 麻疹の抗体検査について、日立健保ポタールサイトにてポイント付与による支援を行っています。
■新型コロナワクチン接種に関する休暇等の配慮
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の一環として、全従業員が安心してワクチン接種が受けられるよう、接種日および副反応時の特例取扱いとして、特別休暇(新型コロナワクチン接種休暇)を新設しました。
■法定項目を超える充実した健康診断を実施
35歳以上の従業員には毎年の定期健康診断に代えて、人間ドックの受診を実施しています。また、35歳未満の従業員もコースの選択が可能です。若い年齢から、法定項目を超える充実した検査内容の健康診断を実施しています。また、全従業員の健康診断の結果を産業医が確認し、就業上の措置区分に基づき就業判定を行います。結果に応じて産業医・保健師による面談と健康指導を実施しています。
人間ドック | 35歳以上の従業員は、定期健康診断として、必須受診(年1回) |
---|---|
定期健康診断 | 35歳未満の従業員は、定期健診B(34歳以下)の他、ミニドック(30歳以上)、レディース健診(30歳以上の女性)から選択して受診(受診率100%) |
部位検診(オプション検査)補助 | 日立健保補助に加え、会社補助金を支給(2022年度より) |
歯科検診 | 年1回、歯科医、歯科衛生士によるお口の健康チェックとセルフケアアドバイスを実施 2021年より、「郵送式のスクリーニング検査」と「リモート式の歯科保健」を導入 |
■健診数値を基準とした「就業上の措置」
2019年度より、健診数値を基準とした「就業上の措置」を導入し、個人の健康意識の変革と、健康リスクの低減、受診や治療行動など本人の健康管理行動を支援し、安全な就業をめざします。
■特定保健指導・重症化予防
メタボリックシンドロームやその予備群などに該当し、生活習慣病を発症するリスクが高くなる方を対象に 日立健康保険組合の生活習慣病予防(食生活や運動習慣の改善)支援プログラムを実施しています。
対象者は参加必須とし、日立健康保険組合、事業所、従業員が一体となって生活習慣病予防・重症化予防に取り組んでいます。
安心して治療に専念できるよう各種休暇制度、収入補償の仕組みを整えています。休業からスムーズに復帰ができるように、休業中から産業保健スタッフによる支援を行い、復帰に際しては、産業医(産業保健スタッフ)、人事、所属上長、本人にて面談を実施し、復帰後の業務や就業上の配慮を検討します。復職後も定期的に面談を行いながらサポートします。
■治療勤務制度における短日数勤務
近年の医療技術の進歩により、働きながら治療を続けるニーズが高まっていることを踏まえ、「仕事と治療の両立支援」の観点から、「治療勤務制度における短日数勤務」を実施しています。
■子の看護休暇
小学校卒業までの子を対象とし、看護や感染予防のための休校、休園に伴う対応が必要となる際に、看護休暇の取得が可能となる制度を導入。
■両立支援コーディネータ配置
従業員が治療と仕事の両立を図るうえで、医療と職域間の連携が必要。
そこで従業員・家族・医師など医療側と産業医/保健師・衛生管理者・人事労務担当者などの3者間の情報共有・支援のためコーディネータを配置。
毎年、様々なテーマで健康に関するセミナーを実施し、従業員の健康意識とセルフケア力向上に取り組んでいます。
■健康セミナー
「健診の受け方活かし方/ヘルスアップセミナー 総務部・保健師(2023年7月7日)」
2023年7月7日:受講者満足度:参加者441名(非常に良かった104名、良かった264名)
2024年4月:参加者581人(100%)、受講者満足度(非常に良かった168名、良かった387名) ※動画配信
■ウォーキングイベント(さつきラン&ウォーク)
2024年5月1日~6月2日:参加者99人(16.6%)
■お酒と健康セミナー(サントリー スマートドリンクセミナー)
2024年7月10日:参加者114名(19.4%)
■栄養セミナー
「食事で仕事のパフォーマンスが上がる?! ~今、話題の“時間栄養学”で健康の一歩先へ~ 管理栄養士」
※受講者満足度:参加者55名(とても役に立った:27名、役に立った:28名)
■歯科セミナー
「予防歯科アップデート! 歯科衛生士(2022年8月23日)」
※受講者満足度:参加者40名(とても役に立った:26名、役に立った:14名)
■健康支援システムサービスを導入
在宅ワークに伴う運動不足解消、適正体重の維持、生活習慣病予防を目的に、従業員へ体組成計を配布、活動量計を貸与し「からだカルテ」と連携させ、自身の活動量および体重・体脂肪・筋肉量の現状・過去推移を自己管理できるサービスを提供しています。インセンティブとしてポイントを付与するなど、従業員が楽しく、主体的に取り組めるよう工夫し、「ヘルスアッププロジェクト」として活動を推進しています。
女性特有の健康問題に関するセミナーを開催しています。セミナー参加者を、女性社員だけに限定せずに全社員とすることで、全社員が女性特有の健康問題に 正しい知識や関心を持ち、女性がはたらきやすい職場づくりを推進しています。
・女性の健康サポートセミナー:外部講師。女性ホルモンによる身体の変化、仕事や体調に及ぼす影響など女性特有の健康課題をテーマに実施。(2017年8月2日)
・治療と仕事の両立(乳がん体験者のお話)(2023年2月3日)
・今日からはじめるブレスト アウェアネス(2023年2月3日)
従業員と家族がともに健康な生活を送り、笑顔で充実して働くことができるという姿を実現するには、働き方を大きく見直し、公私の充実を図ることが不可欠です。弊社では、働き方改革を「働き甲斐改革」とし、連動させながら、健康経営を推進していきます。
産業医、保健師(産業カウンセラー)による健康サポートの体制を整え、従業員の心身の状況や生活習慣を把握し、早期発見・早期対応につなげる取り組みを進めています。また職場上長からの相談対応など、職場内ケアに関するサポートを行い、職場、人事、産業保健スタッフが一体となって、従業員の健康を支援しています。
入社から退職まで継続的な健康サポートを行っています。特に配属後、1~ 3年目を迎える従業員は、職場や仕事にも少しづつ慣れ、視野も広がってくる分、新たな不安や不満、疑問が生じ、悩む事も増えてくる時期です。
成長を促すフォローアップとして、人事面談、保健師によるヘルスアップ面談を実施しています。
従業員が、安心して仕事をし、日々の生活を送る為にも、ご家族の皆様の支援が不可欠です。そのためにも さまざまな面から、ご家族の健康を支援しています。外部相談窓口として、日立健康保険組合の「ファミリー健康相談」等のサービス利用を周知し、従業員とその家族からの相談を受け付けています。 また、家族向け巡回レディース健診や、人間ドック等健診を受診する際の補助制度も整えています。
その他、健康増進イベントやファミリーデーの開催など、従業員と家族とのコミュニケーション行事にも取り組んでいます。